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縄文社の仕事をご紹介します

●助成事業:

縄文社の仕事の第一の分野は、財団からの助成金を得て行う非営利事業です。工芸品産地でのシンポジュームの企画運営、アメリカ、イタリアなどへの研修旅行などです。1994年から現在も続いています。最初の3年間はパーナムカレッジでの特別授業を含む英国でのもの作りや流通を学び、その後の3年間は東北芸術工科大学、富山国立短期大学、北海道東海大学と共同で、パーナムの講師陣を招いてのワークショップを実施。さらに、2000年以降は毎年、さまざまな分野の工芸家による現地の人々との交流をはかっています。

《グレイトブリテン ササカワ財団助成事業》


  2000年6月、地域に於ける工芸家の役割について研修するため視察が行われました。輪島の建築家、和紙の産地復元に取り組んでいる山梨県の職員、沖縄の染色家らが参加しました。

2001年11月、「英国に於ける日本年」事業の一環として、染織作家上原美智子さんの『あげずば織展』をライム・リージスで開きました。

2002年秋、染織作家上原美智子さんが、英国サリー大学に於いて、artist in residenceとして40日間滞在、制作やレクチャーを行いました。

2004年10月、別府の竹工芸家藤原満喜さんが、ヘレフォードで地元参加者らにワークショップを行いました。

2005年6月、石川県山中市の木地師佐竹康弘氏が、現地のウッドターナーらプロのグループと交流を持ちました。小型の轆轤を持参しての実演では、英国の技法と異なる手技に、大きな関心が集まりました。

 

  2006年6月、京都のちりめん細工作家高山順子さんが、ライム・リージスで個展を開きました。細密に作られた作品はミニチュア好きの地元の人々の強い興味で迎えられました。
 

  2006年10月、盛岡の木工作家木戸良平さんワークショップを開きました。
沢山の隠し引き出しをもつ時代箪笥をお披露目し、その精巧な技と重厚なデザインが参加者の関心を引きました。

 
    2007年4月、京都の若手染織作家足立真美さんが、イギリスのサリー大学で染め織りのレクチャーを行いました。糸を括って作る絣模様の実演ワークショップは学生たちの関心を呼びました。
 

  2007年夏、金唐革紙の制作者上田尚さんが、ロンドンのダイワ ファウンデーションで展覧会を開きました。
 

  2007年9月、京都のテキスタイル・アーティスト冨田 潤さんが、ロンドンのダイワ ファウンデーションに於いて、展示とレクチャーを行いました。
 

  2008年4月、英国の木彫作家デイビッド・ウエスト氏が30日間にわたり、日本各地を旅行し、スケッチと文章に綴りました。その成果が地元のギャラリーで発表されました。
 

  2009年6月、木工作家羽生野亜さんが作品展示とレクチャーを行いました。英国の木工家具作家らとの交流はお互いに大きな刺激となったと、地元での高い評価を得ました。
 

  2010年秋、染織作家伊田郁子・ティム ウイリアムのチームが『Plain Stripe Check』(無地 縞 格子)をテーマに、日英の美術館・博物館・私蔵の古い布を発掘し、比較研究し展覧会を開くプロジェクトの一部協力をしました。
 
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●展覧会・講演会企画:

新宿のリビングデザインセンターOZONEでは、 自然素材を使った伝統工芸品の技や知恵を改めて見直し、新しい可能性を見いだすことを目的としたの展覧会を企画運営しました。

「漆自在工房(写真2)」では、木だけでなく、石、銅、ステンレス、紙、皮革、竹、絹糸などに漆を塗って魅力的な表情を引き出す試みを行いました(1994年)。

「自在工房 インテリアの和紙(写真3)」では、江戸唐紙、京唐紙、金唐革紙、水紋紙、渋紙、漆紙、型押紙など、日頃目にすることの少なくなった伝統的な和紙や、和紙作家による創作的な和紙を全国から集め展示しました(1996年)。

「自在工房 竹を編む」では、様々な竹の編み方のパターンと作品を紹介しました(1995年)。

「江戸指物の世界」では複雑な組み手を駆使して作る、精巧で丈夫な指物家具の展示と製作実演を行いました(1997年)。

「自在工房 子供のための伝統工芸家具(写真4)」では、使い捨て文化のなかで育った子供達のために、何か一つだけでも、生涯持っていたくなるような家具を木工家たちに作っていただきました(1997年)。

2000年以降も、伝統の手作りを紹介するさまざまな企画を行いました。 『見直したい生活道具 こんないいもの見つけた展 福島県三島町から』。民具を中心に、三島町の作り手たちが生活の必需品として作り続けてきた手仕事の品々を展示。雪深い里の工芸町起こしを紹介しました。(2000年4月)

『Wa(和)‘s New! TAKE 100展』。古来、私たちの暮らしに欠かすことのできない竹という素材を工夫し活用して作られてきた品々を展示、将来の新たなる活用方法を考える展示となりました。(2003年7月)

『布づくし・展 日本の布200選』の企画運営。日本全国で活躍する染織作家、メーカー、産地組合など約200社から、260点の着尺や帯が出展されました。日本の伝統の染織技術や意匠の素晴らしさ、豊かさを実感できる展覧会となりました。(2004年1月〜2月)

『ハッピーシニアライフスタイル展』では、シニア世代が快く感じる空間作りを担当。和の素材を使った現代的な感覚の室内をデザイン。和紙を袋張りしたドア、和紙の窓をつけた仕切り壁を考案、自分だけの一品を誂える楽しみの提案としては、着物や帯の布地を使った屏風やパネルを表具師に作ってもらうためのアイディアなどを展示しました。(2006年1月)

『和のある暮らしのカタチ展』(主催 独立行政法人 中小企業基盤整備機構)での伝統工芸品展示会に於いて、コンテストの審査を担当しました。
現代生活で使いたい「和のカタチ」を考えている伝統工芸品の作り手たち45社が出展しました。(2006年3月)

2007年2月、マグニチュード6度強の大地震に見舞われ、大きな被害を被った石川県輪島の漆器の作り手たちを応援するため『ガンバレ!輪島漆器 わじま蔵出し市』を新宿リビングデザインセン ターOZONEに於いて企画開催。7月11日から6日間、18の出展者による展示販 売会は大きな成果をあげ、輪島の若い作り手たちのデビューの場となりました。(2007 年)

2015年5月、能登地震後に結成された「輪島うるし探偵団」のメンバーたちによる『輪島の漆作家たちから ベビースプーンに愛を込めて』展を金沢、東京で企画実行しました。(写真6

2015年5月、能登地震後に結成された「輪島うるし探偵団」のために、2015年1月より、英語で能登半島の魅力的なヒト・モノ・コトを紹介する英文ブログ from NOTO (http://www.urushitanteidan2014.blogspot.jp )を企画し、書き手に、Bill Tingey氏を起用。輪島に一ヶ月滞在、取材を行いました。(写真7

 

一方、平成元年から10年間にわたり、東京都(後に江戸東京博物館)が主催する 「江戸東京自由大学」 での講座を企画運営しました。
「江戸のファッション:髪型から見る女のくらし」では、日本髪の結髪実演、「江戸の料理」では本格江戸料理教室とグルメ体験、「江戸東京インテリアセミナー」では骨董品の上手な活かしかたについてのレクチャーやワークショップを行いました。
また、 「江戸の文字」では、伝統の書体あれこれ、「大名時計と江戸の時間」では、精緻で装飾的な大名時計のからくり、「海を渡った金唐革紙」では、ヨーロッパの革製壁紙を和紙で再現した知恵と技、「押し絵羽子板(写真5)」では、庶民の流行りものコレクションのはしりのような歌舞伎役者の押し絵羽子板の製作実演など、江戸文化を現代の生活のなかで見直すきっかけとなる講座を企画しました。

 

●ホームページ・出版:

出版活動では、『日本の伝統工芸品産業全集』全8巻(ダイヤモンド社刊)の英語版作成を行いました。この全集は、日本企業の協賛により、アメリカの図書館、学校などに寄付されています。

伝統的工芸品英文紹介書『Japanese Crafts』(講談社インターナショナル)の企画編集があります。
『Japanese Crafts』では、91品目の伝統工芸品 について、素材・技法・産地の歴史風土・現状などを中心に、分かりやすく英語で説明してあります。
今まで日本の伝統工芸品 を広範囲に扱った英語の本は見あたりませんでした。海外赴任で外国人 に漆器のことを訊ねられて説明できなかった、とか日本の陶芸は世界的に有名なのに、自分の知識では上手く説明できなかったとか、といった話をよく耳にします。そんなとき、この一冊があればその問題は解決します。また、日本文化に関心の高い外国の方にはとても喜んでいただけるギフトになります。
この本は、ヨーロッパ、アメリカの主要書店で販売され、ニューヨークのメトロポリタン美術館のブックショップでも扱われています。

Book1

 

 

Book2

品番:B-01
Japanese Crafts
講談社インターナショナル刊
価格:¥3,400-

Go Order form
[只今品切れになっております]


 

こうした仕事を通じて強く感じることは、日本各地に残る伝統の手作り品やその作り手たちがもっともっと元気になるためには、私たちが毎日の暮らしの中で工芸品を使ってゆくことが大切ということです。

使い勝手についての注文や、意匠やサイズについての使い手からのフィードバックこそが、伝統の工芸品を現代の工芸品として育てます。そのためには作り手と使い手のコミュニケーションが何より大切です。そのための小さなブリッジになればとの願いを込めて、このホームページを開きます。

handmadejapan.comで紹介する手作り品のテーマは、 old but newです。
伝統を踏まえながらも自由にもの作りをしている作り手たちを紹介してゆきます。言いかえると、日本人の手作りへの愛着と工夫と美意識が感じられるようなものを選んでゆきます。
handmadejapan.comのもう一つの目標は、作り手の考えていることをどしどし紹介し、彼らの声が生で聞こえてくるようなページにしたいということです。"寡黙な職人"さんの声をお聞き下さい。

暮らしの中で使うものは、美しくて丈夫で、そして安価であるべきです。民芸の精神もそこにありました。ところが、しっかりしたもの作りをしようとすればするほど、価格に反映してしまいます。最良の素材を選び、それを手間ひまかけて材料にして、手抜きをしない最高の技を込めようとすると、作り手の限りある時間の中で制作できる数は、そんなに多くはありません。

でも、優れた手作り品を使うことの喜びは、しっかり作られた品は、決して使い手を裏切らないということです。買い求めた時が一番きれいで、汚れたら捨てるという工業製品とは違い、使い手がその美しさをさらに加え続けてゆける愉しさです。handmadejapan.comでは、長く愉しんで使っていただけるような品だけを販売してゆきます。

お願いは、手作り品は注文を受けてから作ることが多いので、品が届くまで少し待っていただくことがあるかもしれません。どうかご理解下さい。

 

 

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