●ホームページ・出版:
出版活動では、『日本の伝統工芸品産業全集』全8巻(ダイヤモンド社刊)の英語版作成を行いました。この全集は、日本企業の協賛により、アメリカの図書館、学校などに寄付されています。
伝統的工芸品英文紹介書『Japanese
Crafts』(講談社インターナショナル)の企画編集があります。
『Japanese Crafts』では、91品目の伝統工芸品 について、素材・技法・産地の歴史風土・現状などを中心に、分かりやすく英語で説明してあります。
今まで日本の伝統工芸品 を広範囲に扱った英語の本は見あたりませんでした。海外赴任で外国人 に漆器のことを訊ねられて説明できなかった、とか日本の陶芸は世界的に有名なのに、自分の知識では上手く説明できなかったとか、といった話をよく耳にします。そんなとき、この一冊があればその問題は解決します。また、日本文化に関心の高い外国の方にはとても喜んでいただけるギフトになります。
この本は、ヨーロッパ、アメリカの主要書店で販売され、ニューヨークのメトロポリタン美術館のブックショップでも扱われています。
こうした仕事を通じて強く感じることは、日本各地に残る伝統の手作り品やその作り手たちがもっともっと元気になるためには、私たちが毎日の暮らしの中で工芸品を使ってゆくことが大切ということです。
使い勝手についての注文や、意匠やサイズについての使い手からのフィードバックこそが、伝統の工芸品を現代の工芸品として育てます。そのためには作り手と使い手のコミュニケーションが何より大切です。そのための小さなブリッジになればとの願いを込めて、このホームページを開きます。
handmadejapan.comで紹介する手作り品のテーマは、 old
but newです。
伝統を踏まえながらも自由にもの作りをしている作り手たちを紹介してゆきます。言いかえると、日本人の手作りへの愛着と工夫と美意識が感じられるようなものを選んでゆきます。
handmadejapan.comのもう一つの目標は、作り手の考えていることをどしどし紹介し、彼らの声が生で聞こえてくるようなページにしたいということです。"寡黙な職人"さんの声をお聞き下さい。
暮らしの中で使うものは、美しくて丈夫で、そして安価であるべきです。民芸の精神もそこにありました。ところが、しっかりしたもの作りをしようとすればするほど、価格に反映してしまいます。最良の素材を選び、それを手間ひまかけて材料にして、手抜きをしない最高の技を込めようとすると、作り手の限りある時間の中で制作できる数は、そんなに多くはありません。
でも、優れた手作り品を使うことの喜びは、しっかり作られた品は、決して使い手を裏切らないということです。買い求めた時が一番きれいで、汚れたら捨てるという工業製品とは違い、使い手がその美しさをさらに加え続けてゆける愉しさです。handmadejapan.comでは、長く愉しんで使っていただけるような品だけを販売してゆきます。
お願いは、手作り品は注文を受けてから作ることが多いので、品が届くまで少し待っていただくことがあるかもしれません。どうかご理解下さい。
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