Home Feature Side Story Shopping About Us
 
prev.

 

工房探訪その1「江戸友禅作家 小倉悟さんを訪ねて」





去る2004年2月17日に終了した、リビングデザインセンターOZONE主催『布づくし・展 日本の布200選』では、総勢121名の作り手が出展してくださいました。
その中から、できるだけ沢山の作り手たちを訪ね、制作の現場を拝見し、ご紹介するシリーズを始めることにしました。

その1は、東京新宿区でお仕事をしていらっしゃる小倉 悟さんです。
小倉さんはお父様も友禅作家で、昔から誂えの仕事が多かったので、今でも、直接お客様から頼まれてお作りすることが多いとか。お誂えでは、地色を決め、柄いきを選び、刺繍を入れようか、金箔をのせようか、絞りを入れようか、といった一連の作業を、お客様の好みを反映させながら相談して決めてゆくもの。洋服の世界のオートクチュールです。

 

 



小倉さんは、若手作家ならではの強み、コンピュータを駆使しての、新しい感覚の図柄を生み出すことに熱心です。『布づくし・展』に出展していただいた帯も、古典柄である花文をイラストレータを使って、流れるような3次元の図柄に仕立てたものでした。
もちろん、白生地に向ってからの作業は、伝統的な友禅染めの技法で描きます。雅びでありながら現代的で、洗練された帯になっていて、来場者のなかにも、そのことに気づいた方もいらしたようでした。写真では、深みのある、微妙な色調が見ていただけないのがちょっと残念です。

"わお〜〜"と叫んでしまったのは、御子息の七五三のために作ったという一枚。今にも声をあげ、布地から飛び出してきそうな恐竜たちが、金色で描かれています。それも、平坦でなく、ウロコの質感まで感じられるよう、金絵の具を盛り上げる技法を使っています。裏地は、5才だったご本人が描いた絵をお祖父さまが写したもの。これこそ世界でただ一つのもの。恐竜の写真は、インターネットで探し出したとか。親子3代の見事な合作といえるでしょう。

 

 

小倉さんは、"これからもていねいな手描友禅の仕事を続けてゆき、その価値を理解して下さるお客さまとの出会いを楽しみにしています・・・"と話していらっしゃいます。

小倉さんの連絡先は、Tel 03-3369-4052。

(2004/3/10よこやまゆうこ)


(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。

 

(C)Copyright 2000 Johmon-sha Inc, All rights reserved.