岐阜県各務原市にある原木市にでかけました。ちょっと普通では訪ねる機会の少ないところではないかと思われるので、レポートしたいと思います。
石川県山中町に住む漆作家で木地師と呼ばれる職人でもある佐竹康宏さんに連れられ、彼の跡継ぎとなる2人の息子と、2人のイギリス人も一緒です。
その日の朝は3時起床。山越えをして岐阜県へ。底冷えする3月初旬の吹きさらしで、7時から競りが始まりました。4、50名ほどの男たちが板の間を歩きながら、どんどんと競り落としてゆきます。この日午前中の競りは広葉樹の板が400点ほど。焚火にあたりながら常連らしき男性が、“最盛期にくらべると格段に少ない”と呟いていました。佐竹さんによると、この原木市は日本中でも5指に入る市で、ここの材木はすでに選び抜かれた良木ばかり、商品にならないようなものは出品されない、ということです。
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