工房探訪シリーズでお訪ねしている作り手の方々のなかでは、今回の堀内さんは、着物の世界とファイバーアートに近い世界を自由に行き来している、ちょっと異色の染織家です。その公の肩書は長野県工業技術綜合センター研究企画幹。情報技術部門でデザインを担当され、一見、染織とは関わりのない仕事に携わっていらっしゃいます。その一方、社団法人日本クラフトデザイン協会の理事でもあり、50年の歴史をもつ日本クラフトの推進者でもあります。そして、奥様の隆美子さんと共同で運営する染め織りのスタジオSYLVAN(シルバン=森の住人)での活発な創作活動を通じては、70年代からかずかずの公募展で主要な賞を獲得し注目を集めてきました。
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