植物染色において美しい紫色は出しにくい色の一つです。
それ故に、目を引きつけてやまない鮮やかな紫色が染め出される貝紫は、クレオパトラの時代から希少な布として愛されてきました。今では貝の捕獲が難しいこと、染めの作業の煩雑さなどから、貝紫を専門に染める人も少なくなりました。
貝紫染めに魅せられた作家たちの集団「国際貝紫研究会」の作品展では、着尺やスカーフのほかに、貝紫染めの組紐付き漆のペンダント、貝紫で染めた象牙のネックレスなど、珍しい作品も出展されます。また、会場では、貝紫染めについての質問にも答えて下さるそうです。
会期中、16日(土)11時から夕刻まで、児嶋英雄氏のガテマラの珍しい貝紫染の資料をもとに、秋山眞和氏らとフリートークの時間を持つ予定です。自由参加(無料)ですから、このチャンスに貝紫の謎に迫ってみては如何でしょう。
会 期:
2009年 5月13日(水)〜19日(火)
9:30am〜20:30pm(最終日 16:00閉場)
会 場:
丸善・日本橋 3階 ギャラリー
tel:(03)-6214-2001
東京メトロ・都営地下鉄「日本橋駅」直結
出展者:
秋山 眞和 稲岡 良彦 上田 文子
高尾 弘 寺田 貴子 峯 史仁
村上 光男 諏訪 好風 山崎 和樹
山村多榮子
(2009/4 よこやまゆうこ)
(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。