夏の風物詩として季語にもなっている風鈴。
縄文時代には土鈴(どれい)として音を出すための器物が作られたとあり、18世紀、オランダ経由で伝わった無色透明ガラスの製法が、19世紀にはガラス細工として江戸で盛んになり、江戸末期にはビイドロ製の吹きガラスの風鈴が庶民の間で流行ったといいます。日本人は涼やかな音をこよなく愛し、蒸し暑い夏を凌ぐ一助としたのですね。
今回のお勧めの一品、ピンブロウと呼ばれる技法で作る艸田正樹さんの風鈴は、すこぶる潔く且つハンサム。音も「コロコロ」とやや低音で、大人向き風鈴の風情。棒の部分は真鍮、短冊は手すき和紙。コロコロを聞きながら暫しのお昼寝なんて、最高にぜいたくな時間になりそうです。
艸田さんの個展でお求めいただけます。(5000円+消費税)。今回は20個ほど出展の予定です。
と き:
2013年5月31日(金)〜6月4日(火)
会期中無休
ところ:
桃居 東京都港区西麻布2-25-13
03-3797-4494
www.toukyo.com
(2013/5 よこやまゆうこ)
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