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『真珠のネックレス変身!!』

真珠のネックレス。ある年代以上の女性ならは娘時代から、きっと一本は一連の真珠のネックレスを持っていらっしゃるのではないでしょうか。フォーマルな装いをすることも少なくなり、喪のときだけの出番では可哀想。体格がふっくらとしてくる世代には、ファッション的にも一連の真珠ではインパクトがない。いきおい、ケースにしまわれたままに、、、。
リメイクして、ちょっとお洒落だけれど大げさすぎないネックレスに生まれ変わらせてみたい。そんなアイディアが浮かびました。相談をもちかけたのは友人の甥っ子、斎藤マサヤさん。神奈川県茅ケ崎で仲間とこだわりのオブジェを作る作家さんです。できばえは、予想以上、大いに満足できるものでした。
  制作プロセスを簡単にご紹介します。
まず、デッサンした形に近い木製の型を作り、感じをとりました。金の部分は、鎖骨のあたりに滑らかに添うカーブで、やや丸みを帯びて光の反射が美しくなることを心がけました。
その形をハードワックスに掘り出し極限まで薄い原型を作成。2つのピースをつなげて幅18cmのカーブをきれいに彫リ出すのに苦心がいりました。それをキャストに出します。K18のムクを使いました。キャスト屋さんからもどったものを研磨し、組み立てに入ります。真珠は、もとの順番が変わらないよう、両面テープの上で糸からはずし、小さなシリコンパッドを間に差し込みながらワイアーでつないでゆきます。クラスプは小さめのK18のものを選びました。真珠の大きさは直径4〜6ミリくらいまでのものがバランスがよいように思います。

こうして、忘れられていた真珠のネックレスは、純金と真珠の組合せというちょっと珍しいネックレスに変身、K18ムクにして、格調高いものになりました。女性3世代で使っていただけそうです。
ご希望の方に同じデザインでのリフォームを、斎藤さんが引き受けて下さることになりました。高価な真珠をお預かりする作業ですので、納得していただいてお引き受けしたいと斉藤さんはおっしゃいます。ご関心のある方は、工藝サロン梓(http://www.azusa-kougei.com/ 0466-25-7770 店主・田中)までご連絡下さい。価格は、真珠のサイズにより金の分量がわずかに違う二種類になりますが、17万円から20万円(税込み)の見当です。
 
    (2014/5 よこやまゆうこ)

(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

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