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お勧めのサイト
竹と漆で定番のスプーンを作る伏見眞樹さんが、洗練された映像を供給しているvimeoに二つの映像を提供しています。
https://vimeo.com/vimeofushimi/jubako

「重箱 JUBAKO」では、木地のうえに下地を塗ったものから始まり、布着せ、塗りー研ぎー乾燥ー塗りー研ぎの工程が繰り返されます。説明は一切なし。ピアノのBGMがその淡々と進む作業にかぶさって引き込まれるよう。初めは刷毛を引くざらざらした音が、塗り重ねるうちに表面を滑るなめらかな音に変わってゆきます。ぬめるような光沢の漆の下に、このような堅牢な下作業が隠れていたのか、という思いがします。

「HONKATAJI-WAN 本堅地椀」では、椀木地の白木の、木地固めー布着せーそうみ付け−一辺地付けー一辺地固めー二辺地付けー二辺地固めー三辺地付けー三辺地固めー錆付けー錆固めー中塗りー上塗り までの工程がイラストレーションで示されています。これほど分かり易い図解を今まで目にしたことがなかったような気がします。デザイナーの経歴をもつ伏見さんならではの、明解なプレゼンテーションです。
漆器は高価で普段使いにはもったいなくて、、、とはお断りの台詞の定番。上質の漆を使い、これだけの工程を習熟の技で仕上げた仕事を、日常に楽しまなくて、何の人生!? もうあと幾度の朝食を頂くことができるだろう、、、と感じる中高年の皆さま、ぜひ、目が愉しみ、唇が、指先が喜ぶ美しい漆器を“普段”にこそ使って下さい。きちんと作られた漆器は何度でも修理できます。若い方たちには、良いものを慈しみ長く使うという選択を、ぜひ実践していただきたいと思います。

www.handmadejapan.comの姉妹編として、英文ブログfrom NOTO(www.urushitanteidan2014.co.uk)が始まりました。能登半島のもの・こと・ひと について、日本に25年住み、今は英国在住のウイリアム・ティンギーさんが筆を奮っています。彼の読み易く美しい英文をお楽しみ下さい。
(2015/5 よこやまゆうこ)

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