SideStory#323
でレポートしたベッドカバーの二枚目を作りました。今度は藍染めの濃淡の生糸と蘇枋などの赤を経糸に、緑っぽい色の紬糸を緯糸にして織った着尺分の布を使用。仕立ては前回同様、大阪登茂子さんにお願いしました。裏布は光沢のある茜色の木綿。京橋にあるテキスタイル専門店「トミタ」で探したものです。
中の素材は前回と同じく、真綿を薄く敷き、裏地の茜色をアクセントに使いながら、パッチワークで仕立てました。
今回制作の大阪さんに無理をお願いしたことが一つあります。仕上がってしまってから、ダブルベッド巾への作り直しです。当然ながら着尺一反分の生地では足らないため、生糸の残糸3、4本を撚り器で撚って作った撚糸で織った細長い布を周囲にあしらい、それらしいデザインに仕上げることに。ほとんど残り生地のないぎりぎりの仕上りとなりました。
完成したベッドカバーは、寝室のアクセントとしても楽しめるものになりました。
使っているうちに出てきた問題が一つ。真綿が布から頭を出してくることです。裏地などは目の詰まった機械織りの布であるにもかかわらず、です。真綿恐るべし!ひっぱれば、ずるずると出て来るので少々厄介です。
(2018/11 よこやまゆうこ)
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