イタリアを抜いて患者数がトップになるという不名誉なNYで暮らすKIさんから、現実感いっぱいのレポートです。(4・12)
『この辺の住人達にも疲れが出てきたようです。ここは白人住居地域です。先日、スパーで感じた視線ですが、おばちゃん以上の年齢層からアジア人がマスクをつけていると、あいつらがこれを持ってきたためになんで私達がこんなに苦労するの。おばちゃん同志はお互いのマスク姿を見て優しいい視線で連帯感。先日、エレベーターの中で会った背の高い若いおねいさんの視線を上から感じたので目を上げてみると、僕が鼻のところでひったり閉まる日本製マスクを着けていたので、あなたはマスクのプロだ、誰もそういうつけ方はしていない、というご意見。ご本人はジョギング姿でマスクではなくショールで鼻と口をカバーしていました。
向かいは有名なオカマさんのビルなので、夕方、7時になると4つのペントハウス(うちからはよく見えるのですが、ニューヨーク独特のことですが、ビルの外見にそぐわない内装は豪華なものです)から鍋釜を抱えてテラスにぞろぞろ出てきて叩き始めます。他のビルもストリートも5分間ですが、応答します。少々うるさいですが、ニューヨーク頑張れなのです。小池知事が最初に出そうとした閉店申請令は、彼女らしくニューヨークのコピーです。政府との会談後かなり変わっています。
ニューヨークでは、理髪店なし(おそらく僕が日本にたどり着くときにはポニーテイルになっているかも)、公認会計士の事務所も閉鎖(90日の猶予はあるのですがいまだに申告できず)、デパート、大型消費店、レストラン(デリバリーはOK)、バー等、すべて閉鎖。開いているのはスーパー、クリーニング店、薬局だけです。ふだん、小うるさいニューヨーカーが、まるで子供のように受け入れているのは信じられないことです。テレビでもTV JAPANという結構高い有料チャンネルをとっていますが、このチャンネルはNHKと、例えば、『相棒』等の民放とを混ぜて配信していますが、オフィスに入れないため現在、『NHK ワールド プレミアム』を流すだけです。でも、こっちの方が面白いかも。生きています!!』
同じく、NYのダウンタウンに住むに住むプリントアーティストで目下病気治療中のHMさんから(4/5)
『この2、3日に街の様子がガラッと変わってスーパーと薬局ぐらいしか開いてなくて映画のセットの中にいるみたいで無気味だ。人も歩いてないしスーパーも品不足。
普段から人との付き合いはほとんどないけど、実際に会うことができなくなり電話とかに限られると別問題。なんかこれって監獄に入ってるみたい。外出は避けてるけど、治療の日にはどうしても行かなくてはならないのでマスクして行ってくる。マスクしたことないの今日買いにいかないと。売ってるとこあるかな?
村上春樹の話みたいなことが、今実際に起こっている。これからもっと感染者の数が増えることは間違いない。お互いに気をつけましょう。』
パリからは大学卒業以降、50年間パーフォーミングアーティストとして活躍するTTさんから。(4/6)
『私は元気です!周りにはcorvid 19にかかっても治った友達や、かかっているかどうかわからないけど38度の熱があってボダーラインを彷徨っている人などです。まあほとんどは大丈夫だと希望してます!
3月17日からフランスは監禁の状態で45平米のアトリエ兼住居に生きています。外出は1週間に1度 、徒歩10分の所にある、Naturalia (自然食品店)で買い物し帰っている生活で、レジでは次の人との間、1m を取って並びます。パリ17区は人口密度が高くないのでラッキー!!!
1日中仕事してますが、whatsapp で昨日はBerlin と SFの友達に、5時間電話で情報を交換しあい、フルストラショオンを解消しています。
4月15日までは確実にこの状態が続きますが、しかしこの監禁の状態はいつまで続くか分かりません。ただ私たちアーチストは 予定されていたExhibit&Performanceなどカンセルや延長など、数少ないチャンスを逃すので、皆と同じように大変です!今の第一の目的は生きること!それをやっている!それしないならおそらく死ぬ!パリはそう言う状態である、緊迫状態である!』
ミュンヘン在住のIT関係の仕事をしているSMさん、ドイツは比較的余裕が感じられます。(4/12)
『おかげさまで、妻共々元気に暮らしております。咳や熱やだるさや関節の痛みなどは全くないのですが、毎日家にいることからの閉塞感からか、ストレスからか、はたまたコロナなのかはわかりませんが、時々胸が塞ぐような、圧迫感というか、胸騒ぎのようなものを感じることもあります。
家の前に欧州随一の、ミュンヘン大学付属の巨大な病院があり、毎日ひっきりなしに救急車やヘリコプターの音が聞こえてきて、これはこれで恐怖ではあります。ですが、病院の周りをたまにドライブしても、普段と変わらず、他の国からの映像で見られるような、患者や遺体を収容するための野外テントのようなものも無いので、何とか抑えられているのかなと想像しております。
日本はこれから爆発的に感染者が増えそうなのに、なんだか政府や官庁の動きはぱっとせず、本当に心配です。
ミュンヘンはここのところすっかり春めいてきて、陽の光も暖かくなってきました。外出して散歩やサイクリングを楽しむ人も結構見られますが、人々は皆気を使って少なくとも2メートルは空けるようにしてます。マスクをしている人々も見られるようになりました。週に一回の買い物はおっかなびっくりです。またこれまでのように、人々が自由自在に動き回れる時がいつ来るのか、待ち遠しい日々が続きます。』
オーストリアのWerfenweng(ヴェルフェンヴェンク)に住み、漆器制作に勤しむAOさん。ヴェルフェンヴェンクは美しいスキーリゾートとして知られています。(4/5)
『こちらオーストリアは、4月5日の発表で、外出規制は4月末まで延長することになりましたが、休暇明け14日からはホームセンター等から少しづつ店舗の営業も始まることになるようです。レストラン、ホテル等は5月中旬から再開のようです。催し等は6月末まで規制が続くとのこと。夏のことについては4月の末に発表するようです。
今日はようやく春らしい陽気になり、レンギョウもいくらか黄色の蕾が目につくようになってきました。路肩にはツクシも出ています。そんなWWです。今のところ、僕は普段通りの生活です。僕はこの小さな村から殆ど出ないし、外の様子のことは分かりません。
先週、買い物に行った時はその前に行った時と違い、スーパーマーケットは大変すいていました。駐車場もいつもは駐車スペースを探すのですが、ガラガラでした。皆、外出を控えているのでしょう。また、レジの人との間にアクリル板の仕切りが出来ていて、息がかからないようになっていました。アクリル板の下の隙間からお金のやり取りをします。店内に入るにはマスク着用が義務です。店員も着用していました。
飛行機が飛んでいないので、日本からの荷物は約1ヶ月かかり、昨日10日にウイーンに到着したようなので、イースター週末明けには届くでしょう。冠婚葬祭の人数も制限があるようです。この週末のイースターには、人も集まることも多いはずなのですが、どうなるのでしょうか?規制が始まり3週間が経ち、1日の感染者数が減ってきています。このまま減り続けるのかはまだ分かりません。学校の再開もまだ何時になるか未決定です。
仕事が出来ない人も出てきています。そんな中、お隣ドイツのメルケル首相が先週、こんな時だから、文化、芸術を守らなければ!と言っていました。
音楽家はコンサートが出来ないし、美術館やギャラリーも閉鎖中の中、国のトップがこう云う事を会見で発言することで、アーチスト達は多少なりとも不安が少なくなったと思います。』
サンフランシスコに住むビジネスウーマンSAさんは在宅勤務。スフィンクスと呼ばれる被毛のない種類の猫を飼っています。
『米国は一日に2000人近くの死亡者が出て失業手当を申請した人は1700万人を超えました。アジア系の多いサンフランシスコ近郊でも、中国系アジア人がスーパーで咳をしただけで数人から怒鳴られました。ストレスでみんなオン飲み(オンライン飲み会)したり、パンを焼いたり、普段絶対買わないようなジャンクフードを食べたり。子供のいる家庭はみんな三週目に入って少しノイローゼ気味。この先5月末まで持つかどうか。卒業式も何もかもなくなり先が見えません。猫や動物園の虎にコロナが伝染ったと言うニュースを聞かされる一方、人々は家に閉じこもって寂しいので処分されそうだった犬猫がペットとして飼われています。』
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