その1:
Santillana del Mar
(サンティヤーナ・デル・マル)
カンタブリア地方の中心Santander(サンタンデール)から内陸へ向けて30キロも走ると、スペインの村の中でも最も美しい村の一つといわれるサンティヤーナ・デル・マルがあります。
村全体が国の文化財に指定されており、ほとんどの建物が15〜18世紀までのもの。赤茶っぽいレンガの屋根瓦、白い壁、そして石の鋪道とが、しっとりとした印象を与えます。
歩いても15分くらいで廻れる小さな村ですが、村人は当時のままの建物を守って暮らしているようです。
壁に紋章のついた家は貴族の家だったもの。2階窓には盛大に洗濯物が翻り、生活の臭いを感じさせます。とはいえ、地元の人々の姿はあまりなく、子供たちの声も聞こえてきません。アジアの農村では、どこも就学前の子供達が門ごとに遊ぶ姿があるのに、ちょっと不思議な感じがしました。これはこの村だけでなく、旅の全行程で感じたことでした。きっと若者は仕事のある近くの町に住み、村に残っているのは高齢者なのでしょう。
土産物屋で見かけたのは、ちょっと珍しい木靴。靴の下に下駄の歯のようなものが4本ついています。この地方の最も一般的な郷土料理はインゲン豆、キャベツ、腸詰め、豚肉などを煮込んだコシード・モンタニュスと呼ばれるシチュー。んーーー、とにかく、とてもローカルな味がしました。
旅の終着点はまだまだ先。ランチを終えたら再びラリー続行。旅のレポートその2をお楽しみに・・・。
|