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スペイン北部の旅 2
Guggenheim Museum Bilbao




 

ビルバオにニューヨークの現代美術館グッゲンハイムが進出し、建物が一見の価値あり・・・との情報。ビルバオは古くから工業都市として開けたバスク経済の中心地。
工場の煙突からは白い煙がもうもうと吹き出され、化学性の臭いが漂う、燻るようなレンガと石の建物が連なる工業の町です。何故このような町に美術館が、と不思議な気がしますが、この地方の経済地盤沈下対策の一環として考えられた町起こしです。1991年、バスク地方政府とソロモン・グッゲンハイム財団が数年におよぶ検討、交渉のすえに共同事業に調印、1997年10月、建築家Frank O Gehry(フランク・オー・ゲーリー)のデザインにより、周囲の環境とはまったく不調和な建築物が出現しました。でもその不調和が実はとても面白く、本当に一見の価値ありなのです。

美術館の公式サイト(Link)によると、開館後2年間の入場者数は130万人。訪れた日も、このチタンとガラスと石でできた現代美術の城を見ようと、多くの観光客が訪れていました。パンフレットはスペイン語、バスク語、ガリーシア語、カタルーニャ語、フランス語、そして英語の6種類の言葉で出されています。このことからも、この国の地域性の強さを反映していることがわかります。また、子供のためのワークショップやコンサート、会員のための各種催しなども充実させ、ミュージアム・ショップもなかなか熱の入った商品開発をしていることからも、ニューヨークから美術館経営のノウハウをしっかり取り入れているようです。パーキング場の観光バスの数から見ても、町の観光誘致策は成功しているといってよさそうです。 地方都市の町起こしを成功させるためには、これくらい度胆を抜くような嗜好と、緻密な計画が必要なのだと考えさせられました。

スペイン旅行記その3は、フランスとの国境に近いサンセバスチャンにあるバスク人が誇りとする海洋博物館です。

   

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