観光案内ふうに、面白かったところを1、2ご紹介します。 意外なお勧めはカタルーニャ美術館(Museu
D Arqueologia de Catalunya)。11〜12世紀のカタルーニャ・ロマネスク美術のコレクションでは世界有数とか。館内を聖堂内部に模して造り、ピレネー山麓各地の聖堂から状態の良い壁画を移してきているので、当時の雰囲気がよく伝わってきます。
"力強く、烈しく、大胆で確信にみちた表現"は"ヨーロッパ美術の本源を理解しようとする人々には、きわめて本質的で、貴重な教えを説くもの"とは、ここを訪れたピカソの言葉。ちょっとマンガチックなキリスト像に親しみを覚えます。
ピカソ美術館(Museu Picasso)。少年時代のスケッチ、酒場でナプキンにちょこちょっこっと描いたようなスケッチの数々が展示されていて、ピカソの体臭が匂ってくるようです。
訪れる人は少ないようでしたが、見ごたえがあったのは音楽博物館(Museu de la Musica)。19世紀の鍵盤楽器の名器コレクションではスペイン唯一とか。吹奏楽器、管楽器、弦楽器と、世界の民族がつくり出してきた楽器を一堂に見る機会としては秀逸です。また、カザルスのチェロや、著明作曲家の自筆の楽譜などもあって、音楽ファンにはお勧め。ついでに、博物館の3件右隣の何気ないレストランのシーフードが最高。新鮮な小イワシ、小タコなどの魚介類をサラサラのオリーブオイルでソテーしただけ。塩の旨味が効いていて、3皿4皿と追加注文で、ついつい食べ過ぎ。一皿が6〜700円というのもうれしい。スペインワインもなかなか美味。生ハムや干肉もピンキリながら、美味しいものに当たると文句なしに美味しい。
・・・というわけで、まだまだご案内したい
ところを積み残してしまいましたが、この辺で、Adeu.
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