去る9月14日から21日まで、北海道東海大学で実施された英国人招聘講師による『家具・工芸ワークショップ』の成果を発表する展示会が、リビングデザインセンターOZONE
6階で11月30日から12月5日まで開かれました。
このプロジェクトは、縄文社(ジャパン・クラフト・フォーラム)が行った、過去3回の英国パーナム・カレッジでのワークショップに引き続き、国内大学でのワークショップ3回シリーズの最終回として行われました。
1回目は平成10年東北芸術工科大学、2回目は平成11年国立高岡工芸短期大学で行われました。3回目になる今回は雑誌「室内」での告知からの応募者をはじめ、北海道東海大学の学生たち10名が参加して、初秋の空気漂う旭川で実施されました。
講師は来日3回目のディビッド・ウエスト、ディビッド・ウオルトン氏。自然の形からテーマをとった「盆」の制作と、そのイメージを発展させた「スツール」制作が課題となりました。下記は、今回の課題の詳細です。
課題1:
興味を持った自然形態または人工形態を観察し、その形・構造・質感・雰囲気を拡大描写し、デザインインスピレーションを得る。それを元に『盆』=「ものを運ぶ道具」を自由に発想し、解決手段を求める。B1クラフト紙に木炭描写。「盆」のプロトタイプ制作。授業・描写・試作まで3日間
課題2:
スケッチによるアイデア展開をせず、1/5モデルにより、運びやすく軽量の木製スツールを制作する。授業・モデル制作・プロトタイプ制作まで5日間
6年間に亘る事業を支援して頂いたグレイトブリテン・ササカワ財団土井淳司所長はじめ、東北芸術工科大学羽生道雄名誉教授、高岡工芸短期大学倉田久敬教授、北海道東海大学谷山翔二教授、リビングデザインセンターOZONE塚本文雄氏、その他ご協力頂きました皆様に、この場をお借りして深く感謝の意を表します。
縄文社では、引き続き英国と日本の工芸に関連した交流事業を企画してゆきたいと考えています。(横山祐子)
リビングデザインセンターOZONEでの展示会
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