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沖縄工芸旅行





読谷村北窯を訪ねる

朝から30℃を軽く超えるなか、UVカット厚塗り、長袖、サングラス、日傘と完全武装で読谷村を訪ねる。熱帯植物が生い茂る小道の両側に窯と展示場が続く。壷屋焼に代表されるように、沖縄の焼き物はおおらかなものが多い。北窯は松田共司さんの仲間4人で共同運営する民芸窯だ。彼らは使う土から釉薬まで自分たちで作る。近くの山の土を運んで来て水槽に入れ、ボートのオールのようなもので撹拌し、石やゴミが沈んだ上澄みのドロドロ状態の土をさらに濾過し、庭に並べた瓦のうえで干す。夏場はとくに大変な肉体労働と思われるが、案外女性のほうがよくやるそうだ。9年前に30mの登窯を建て、2ヶ月に一度のわりで焚くという。3昼夜続けて窯を焚く作業が何よりも好きだという松田さんは、今年の国展で国画賞を受賞した実力の持ち主だが、日々は5名の若い人たちと一緒に、普段つかいの皿や湯のみ、鉢などを作っている。湯のみが500円という価格は、産地価格だとしても今どきすこぶる良心的な値段だ。それだけ彼等がきつい仕事をしているということだろうか。全国の民芸店へ発送される焼き物たちが工房狭しと並んでいるなかから、松田さんの香入れをいただいた。

沖縄というと、白いしっくいで止めたレンガ屋根に座るシーサーが代名詞のようであるが、読谷山窯の大峰實清さんの作るシーサーはユーモラスな顔をしている。口を開いたほうが阿(あ)、閉じたほうが吽(うん)で対になる。木陰に並んでもらわれてゆくのを待っている姿はたいそうのんきそうで、都会の悪魔を追い払ってくれるかどうか、、、。
昼は近くの蕎麦屋のソ−キ蕎麦。豚バラ肉の煮込んだものがダイナミックに乗っていた。蕎麦が淡白、低カロリーというのはここではあてはまらない。




「琉球料理の山本彩香」を満喫する

宮廷料理と花街料理を足したようなといわれる洗練された沖縄料理を食べさせてくれたのは「琉球料理の山本彩香」(Tel 098-868-3456)。ゴーヤーのいぼいぼを摺ったものにリンゴとオレンジジュースとレモン汁を混ぜたジュースは、ビタミンCたっぷりで朝飲むとよさそう。ゴーヤーの酢の物、てんぷらも美味。ゴーヤーチャンプルーだけがゴ−ヤ−料理じゃないことを知った。ピーナッツから作るじーまみー豆腐も、そのねっとり感が元気をくれる一品。自家製豆腐ようは絶品中の絶品。豚挽肉、かまぼこ、しいたけ、きくらげを炒めたものに、タームーと呼ばれる田イモを蒸したものをまぜて油で練った“どうるわかしー”も美味。その他の沖縄らしい料理としては、豚の軟骨の酢の物。こりこりとして食べやすい。この地では、豚で食べられないところは鳴き声だけ、というそうだ。因に、真っ赤な色が特徴の琉球漆器は、漆に豚の血を混ぜるというが、これはどうやらイメージだけのことらしい。鮮やかな赤が血の色を連想させるのだろう。オーナーの彩香さんは地元の作り手たちのよき理解者であり、パトロンでもあるらしい。厳選された陶器、ガラス器が食事をいっそう引き立てている。 (横山祐子)

ーつづくー

 


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