工房の様子を少し。捺染の現場を拝見して感動したのは、あの凛としたハンサムな美しさをもつ江戸染小紋や更紗柄の着尺の生い立ちは、けっこう過酷な工程のすえに生まれでてくるものであるということ。"しごかれ"(地色染め)たり、おがくずにまみれたり、100度の蒸気で30分も蒸されたり、激しい水圧の放射を浴びたりします。これらの試練によって、堅牢な染めと深みをもった発色が生まれるというわけです。蛇足ながら、人間もしごかれたり磨かれたりしないと輝かないのかな、、、
富田染工芸の、『東京染ものがたり博物館』(新宿区西早稲田3-6-14)を見学したい方は、03-3987-0701まで予約を。(月〜金、10:00am~12:00pm
13:00pm~16:00pm 工房は第3土曜日のみ公開)
(2004/3/10よこやまゆうこ)
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