『布づくし・展』の出展者を訪ねる工房探訪その18は、鳥取県倉吉市の倉吉絣保存会をお訪ねしました。 染織作家であり、『木綿口伝』(法政大学出版局)などの著者でもある福井貞子さんが会長をしておられます。 倉吉絣は弓浜絣、広瀬絣などとならび、山陰地方に伝わる絵絣です。200年ほど前、稲嶋大助が普及させ、明治初期から大正時代にさかんに作られました。高度成長期をさかいに作り手が減り、今では保存会の女性たちがその技を何とか繋ぎ残そうと努力しています。現在、30名ほどの会員で活動していますが、常設の倉吉ふるさと工芸館では、専従の鈴木峰子さんをはじめ、事業部長の中本泰恵さん,副会長の宇崎弓子さん、石井栄美さん、青木 栄さん、加納和子さんらにお目にかかることができました。
(2004/12/よこやまゆうこ)
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