染め織りの工房探訪シリーズ・その33は、江戸更紗と東京染小紋の伝統を継ぐ創業大正9年『染の里二葉苑』の4代目当主、小林元文さんです。東京都新宿区の神田川添いに染めの産業が根づき、少なくなったとはいえ、いまでもいくつかのメーカーが残っていることはside
story 090「工房探訪その2」で書きました。けれども、二葉苑のある落合で染めの一貫生産をしている通称「小紋屋」は、たったの3軒。小林さんの曾祖父がこの仕事を始めた頃には300軒はあったそうですから、7、80年の間に1/100になってしまったわけです。