2004年度のリビングデザインセンターOZONEでの『布づくし・展 日本の布200選』の出展者をお訪ねする工房探訪シリーズ・その34は、京都市右京区に工房をかまえる和染紅型の栗山工房代表ニ代目栗山吉三郎こと、大箭秀次さんをお訪ねしました。 紅型といえば沖縄染色の代表として、南国の太陽に映えるカラフルな型染めを思い浮かべます。その沖縄の紅型から京風の紅型を生み出したのが初代栗山吉三郎氏。彼は、昭和13年ごろ、五条坂に住んでいた陶芸家河井寛次郎と親交を深め、ともに沖縄ヘでかけては紅型の収集と研究を重ねました。いわゆる「民芸運動」が始まろうとしていたころです。絵ごころのあった吉三郎は、沖縄紅型に京友禅の柄いきをとりいれ、のちに和染紅型と名づけられる染めを確立してゆきました。
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