染織の作り手を訪ねる工房探訪シリーズ、今回は京都市上京区、いわゆる西陣とよばれる一角に刺繍の工房を営む長艸敏明さんをお訪ねしました。 長艸さんとのおつき合いは、1989年、「伝統的工芸品国際化研究会」という全国の有志が集まってできた団体に参加して頂いたときに始まりました。 当時では目新しかったマオカラーのシャツで会合に現れる長艸さんは、産地の職人さんでもなく流通業の社長さんでもなく、一匹狼的な芸術家の雰囲気を漂わせていらっしゃいました。今回の取材で、家業の行方を決める変化がちょうど15年前に始まったと伺い、お目にかかったのが、長艸さんと妻純恵さんの織物の町西陣での闘いの幕開けの頃だったことを知りました。
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