工房探訪その40は、能登半島への旅の途中で訪ねた能州紬の織元絲藝苑です。工房探訪シリーズ番外編です。
人指し指を曲げて立てたような能登半島の外海に面する中程に、門前町があります。日本海を一望にするこの地に、昭和42年、京都西陣の織元12代として家業を継いでいた上島洋山氏が絲藝苑を興したのが『能州紬』の始まりです。織りの指導でたまたま訪れたこの地の自然の美しさに感動した上島氏は京都から移り住み、以来38年間、地元に根づいた工芸として高く評価されています。
訪れた日、あいにく上島氏は京都での展示会のためお目にかかることができませんでしたが、座敷に展示されたたくさんの着物や帯を拝見することができました。
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