織物は、経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと)を交差させることで織られてゆきます。このとき、緯糸を挿すのに使う道具を杼(ひ)と言います。と、こんな説明をしなくては、“杼って、なに?”と問われることもよくあるご時世となったようです。 この杼を作る専門店が、京都西陣で一軒を残すのみとなりました。絶滅寸前の道具の一つに加わりそうです。発送を待つ棚には、日本各地からの織物作家からの注文品や修理品が並んでいる長谷川杼製作所をお訪ねしました。
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