きものブームであるという人もいます。女性誌には
季節毎のきもの特集が必ず掲載されています。銀座の街角で、きもの姿のご婦人連れを目にすることも以前より増えた印象を受けます。彼女たちは、“きものを着て銀座に行く”ことをイベントのように楽しんでいる風情でもあります。でも、京都の問屋さんをはじめとする業界の人々の声は、ブームとはほど遠いのも実情です。
これまでは、草木染めや手染めの作業を見ることが多かったのですが、今回は、産業としてきものが作られてゆく様を見学しました。技法の改良改善のつみ重ねがあってこそ、誰もが手ごろにきものを着られる時代が到来し、いま、安価な古着をファッション感覚で楽しむことができることにも気づかされました。
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