Home Feature Side Story Shopping About Us
 
prev.

 

『上原美智子ロンドン展開催』


沖縄の染織作家上原美智子さんの展覧会がロンドンのDaiwa Houseで開かれました。ダイワハウスはリージェント公園の際にあり、The Daiwa Anglo-Japanese Foundationの活動拠点です。
展覧会は『On Gossamer Wings: Okinawan Silk Textiles by MichikoUehara』と題され、上原さんのあげずば織30点あまりがが展示されました。9月13日のプライベート・ヴューイングの日は、ロンドンでは57年ぶりの高い気温を記録し、会場は汗ばむ熱気のなか、大勢の招待客であふれました。高い天井と白い壁にふんわりと添うように掛けられ、空気の動きにつれて幽かに表情を変える薄布に、来場者は立ち去りがたい様子でした。

 
 

最新作の3デニールの布も展示されました。たった一匹の蚕のはいた糸を経緯(たてよこ)糸にして織られた布は、正にこの世のものではない薄い布。普通の着物を織る糸が200デニールほどといえば、3デニールの細さが想像されるでしょう。
翌14日の上原さんによるレクチャーにも、熱心な聴衆が部屋を埋め、質問が相次ぎました。ジャガード織やゴブラン織など、どっしりした重厚な織物が伝統のヨーロッパでは、まるで煙のように空中にたゆとう布は、まさに驚嘆の的でした。
展覧会は10月26日まで開かれています。

 
    (2006/10 よこやまゆうこ)

(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。

 

(C)Copyright 2000 Johmon-sha Inc, All rights reserved.