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壊されてゆく建物、修理の始まった建物と、悲喜こもごもの作業が本格的に 始まったようです。塩安さんからのレポートには、今年も社屋の軒にセキレイが巣を作りに来てくれた。こんなことがすごく嬉しい、とありました。

“昨日(4月6日)あたりから、家を修理しているのを見かけるようになりました。壊しているのばかり見ていた私には凄く前向きで、こんなことでもうれし くなります。
町の中にはお巡りさんがいっぱいいます。被災家屋を狙った窃盗などの予防、見張りといったところでしょうか。ほんとにたくさんの石川県警の方々です。
三点の写真は、松本漆器店の松本昌夫君の土蔵です。本来外の光など入るはずのない蔵の中に、ブルーシート越しに外の光が射しています。彼はこの土蔵をどうするかまだ決めていません。土蔵は住居ではないため、取り壊しの費用の補助が無いのです。修理するのも自費、取り壊すのも自費。元のように土壁に修理し て使うにはあまりにも費用と時間がかかり過ぎます。輪島から土蔵が無くなってしまう。”(塩安真一・報 2007.4.6)

    (2007/4よこやまゆうこ)

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