塩安さんのレポートは続きます。崩壊した蔵や倉庫や家から道に持ち出された家具類もあり、町の人たちの交流が深まっている様子がうかがわれます。
“町の中では解体が進んでいますが、まだ手付かずのままの全壊家屋がたくさんあります。下の写真は、先般のレポートにある塗師屋さんが、今日、解体されているところです。道路わきに何気なく積んであるのは、解体しながら何とか引っ張り出した輪島塗のテーブルなどです。このテーブルは貰い手が見つかったそうで、ご主人は良かったとおっしゃっていました。他にも、お膳などがあるはずだということでした。
この建物は主に、倉庫と、漆芸技術研修所の生徒および卒業生の下宿として使われていたようで、住んでいたのは、去年、人間国宝になった小森邦衛さんのところに弟子として働いている研修所の卒業生だそうです。今日、取り壊すということで見に来ていましたが、悲しそうでした。
今日は、安倍総理が被災地の視察に来ます。なんとか良い救済方法を考えて欲しいものですが、我々も自ら、普段の生活に戻って行かなくてはなりません。
明日は、新しいプロジェクトの打ち合わせに、山梨から三人の人が来ます。明後日には、鳥取に出張に出ます。頑張ってみんな立ち上がっています。”
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