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『輪島の漆作家たちからベビースプーンに愛を込めて 連続展覧会決定!』

2007年3月25日、能登半島を襲った地震(SideStory#167)の記憶も、遠い過去のことのようです。輪島市内は、取り壊された家のあとは駐車場になったり、大きく痛んだ家も修復や建て替えが終り、訪れる者の目には、まるで、何事もなかったかのような佇まいを見せていることに驚きます。

あの時、復興支援として東京での展示即売会(SideStory#175)に集結した仲間20名が、4年の歳月をかけて一つのプロジェクトを進めてきました。『輪島の漆作家たちから ベビースプーンに愛を込めて』です。
生まれて初めて食べ物を口に運ぶ道具が、安全で美しく、生涯持っていたい宝物になってほしい。そんなベビースプーンを作ろう! 20名の個性と発想と技が集まりました。

いま、日本漆器の特徴である沈金、蒔絵、螺鈿などの技は、ますますその用途を狭めています。秀逸な技を持つベテランも、創作意欲に燃えてスタートした新人作家も、その知恵や工夫や技を発揮する舞台を切に求めています。この度の展覧会では、そうした作り手たちの技の発揮の場のひとつとして、ベビースプーンを育ててゆきたい、との願いがあります。
これらの技法から生まれた漆器からは、大きなパワーが感じられます。小さな絵柄のなかに、練り上げられた意匠と、習熟の技と、長い集中の作業込められているからに他なりません。
祝福されてこの世に誕生し、家族によって成長を見守られてきたことを思い起こすよすがとして、愛着をもっていただけるものになるべビースプーンばかりです。いつも見えるところに置いて頂けるよう、シンプルなアクリル製の額も用意しました。
ご両親、おじいちゃんおばあちゃん、ご友人のご希望を取り入れたオリジナルのご注文にも、喜んでお応えいたします。まずは、ご高覧下さい。余談ながら、さまざまな意匠をまとった70本余を並べて眺めていると、自分用の一本がほしくなってきました。きっと、パワーを貰えそうな気がして、、。


<第一回展覧会>
と き: 2011年3月25日(日)〜4月10日(日)
会場: 金沢市 しいのき迎賓館 1階ロビーホール
<第二回展示販売会>
と き: 2011年5月13日(金)〜5月22日(日)
会場: 和光 並木館3階
東京都中央区銀座4丁目3-1

主催: 輪島うるし探偵団
企画: (有)縄文社
後援: 石川県、輪島市
(ベビースプーン・コレクションの関連記事が小学館『和楽』4月12日発売の5月号に掲載されます)
    (2011/3 よこやまゆうこ)

(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

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