子供も大人も楽しめる和紙の仕事をご紹介します。越前和紙の杉原商店がつくる『手漉きちぎり和紙』。紙の繊維の濃淡から生まれる「透かし」という伝統の技法を使い、エッシャーの絵のようにつながる図柄を一枚のシートに収めたもの。発想次第でさまざまに楽しめそうです。
開発の発端は、パリの見本市で「透かし」を見たプロダクトデザイナー橋田規子さんの“縁のケバケバが動物の毛みたいで面白い!”から。
紙の厚さも適度に強度をもたせながらも、ちぎれるように楮(こうぞ)等の原料を調整して作製。素材の組み合せの妙、漉きの技術、それらが生きるデザインと、三拍子がそろいました。
毎年干支に併せて少しずつデザインを追加し、ペンギンや雲、千鳥なども次々加わって、今や20種も。杉原商店では、この他にも、和に過ぎず、デザインされているけれどもあたたかい、という和紙製品がたくさんあります。
http://www.washiya.com
をどうぞ。
手漉きちぎり絵は500円/@。
<関連展覧会お知らせ>
『銀座目利き百貨街2』
―日本デザインコミッティー創立60周年企画展―
と き:
2012年9月26日(水)〜10月1日(月)
ところ:
松屋銀座8階イベントスクエア
03-3567-1211
日本デザインコミッティー
隈研吾、黒川雅之、日比野克彦、ヨーガン・レール、宮本亜門、喜多俊之氏ら49名に並んで、杉原商店の杉原吉直氏も出展。会場にいらっしゃるそうですから、お声かけて下さい、とのこと。
(2012/9 よこやまゆうこ)
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