近ごろは電子書籍が流行りのようですが、読書はやっぱり紙に印刷された文字じゃなきゃという伝統派や、電子書籍にはない傾向のタイトルを好む方、また、KINDLEは重すぎるとお思いの方など、文庫愛好者も多いことと推測します。
そんな方にお勧めの一品が、
SideStory#199
でご紹介した、広沢麗子さんの草木染め手織りブックカバー。落ちついた色合いは、桜、梅、胡桃、クヌギ、ヤシャブシなど、散歩道で見つけた植物で染めたものが中心。経糸はタッサーシルクや未精錬の生糸、緯糸には「ビステープ」と呼ばれる絹糸を使っています。
“紙のような「張り」と「軽さ」を持ちながら手になじむ織布のブックカバーを創ろうと試作を重ね、この材料に辿り着きました。身近な植物で染めた色を持つ喜びと、電車の中で本を広げた時にアクセントになる小さな存在感を意識してデザインしました。”
と広沢さん。 嬉しいことに、三つ編みの栞紐までちゃんとついています。歯医者さんの待合室、一人旅の新幹線、近くの公園で日向ぼこ、なんていうとき、このブックカバーに包まれた文庫本を徐に取り出せば、お人柄が忍ばれること請け合いです。2000円+税というお手頃なお値段も、贈り物にぴったり。
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工藝サロン梓
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(2013/1 よこやまゆうこ)
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