Bora Boraは観光が進んでいて、ラグーンにせり出して高級ホテルといわれる新婚さん御用達のバンガローが並ぶ。この辺りは、40cmくらいの浅瀬から5000mの深海までと、キャプテンの腕が試される海域。4.5万トンの船が珊瑚礁の浅瀬の合間を縫うように走る。薄いスカイブルーがいきなり深い碧に際立っているあたりが、絶壁になって落ちているところだろう。
夕刻からゴムボートで小さな無人島へ繰り出してのBBQ。温暖化による海面上昇で水没するといわれているツバルが遠くないが、このちっぽけな島もその時は同じ運命だろう。
重い雲の切れ目からオリオンが輝いて見えた。南半球では星座が逆転して見えるが、頭では判るけれど何だか奇妙。この夜はあいにくの雲に隠れて南十字星は見ることができなかった。