そして、探偵団は今年1月、北陸新幹線の金沢入りを機に、能登半島の魅力を英語で発信するブログ from NOTO を立ち上げました。 (http://www.urushitanteidan2014.blogspot.jp/)
探偵団がブログ執筆に最適な人物と白羽の矢を立てたのが、長年、伝統工芸品の書籍の翻訳をお願いしてきたウイリアム・ティンギーさん。24年間東京に住み、日本語が堪能。東京芸大で建築史を学び、写真家でもあり、デザイナーでもあります。彼は快くヴォランティアを引き受けてくださり、6月3日から一ヶ月間におよぶ輪島暮らしが始まりました。
from NOTOでは、能登半島の漁業、林業、農業、人々、食材、もちろんさまざまな輪島漆器の技法など、広範囲にわたり取材と撮影をして、英文ブログで紹介してゆきます。この地域に関する読むに値する英語での情報はまだまだ少なく、海外からの“深堀り”したい旅行者のための情報源になれば、との目的もあります。英国と日本の文化習慣の比較、デザイナーの目から見た歴史的建造物や茅葺屋根の民家、北前船の歴史など、興味深い記事を書いてくださることと期待しています。
この活動は、さっそく輪島市役所の耳にも届き、北國新聞が『地の粉祭』を取材するティンギーさんを取材、6月7日の朝刊で、また9日の朝刊では、北陸中日新聞が海女さんへの取材をとりあげてくれました。月半ばには県庁への表敬訪問も予定されています。名もなく資金力もない任意のグループが、ヴォランティア精神で能登の魅力を海外にアピールしよう!!としている心意気を、行政に知って頂く好機ととらえています。
ティンギーさんは今月28日まで滞在し、びっしり入った取材スケジュールをこなし、能登の魅力をとことん引き出すことに専念します。初日の歓迎会では手料理も加わり、能登の味を堪能しました。
(2015/6 よこやまゆうこ)
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