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『英文ブログ from NOTO取材』
 
2007年3月に能登半島を襲った大地震によって大きな被害を受けた輪島の漆器作りの方々を応援するべく、わたくしたち縄文社では、4ヶ月後の7月に『ガンバレ!輪島漆器 わじま蔵出し市』を企画し、新宿のリビングデザインセンターOZONEで展示販売会を開きました。(SideStory#175)その時の参加者20名は、「輪島うるし探偵団」を結成。漆器が売れない、、と嘆く昨今、誰もがあっと驚く漆器作品を発表し耳目を集めようと、沈金・蒔絵を存分にまとった豪華なベビースプーンを3年かけて制作。『輪島の漆作家たちから ベビースプーンに愛を込めて』展を金沢、東京で開き、大きな関心を集めました。(SideStory#229

そして、探偵団は今年1月、北陸新幹線の金沢入りを機に、能登半島の魅力を英語で発信するブログ from NOTO を立ち上げました。
http://www.urushitanteidan2014.blogspot.jp/
探偵団がブログ執筆に最適な人物と白羽の矢を立てたのが、長年、伝統工芸品の書籍の翻訳をお願いしてきたウイリアム・ティンギーさん。24年間東京に住み、日本語が堪能。東京芸大で建築史を学び、写真家でもあり、デザイナーでもあります。彼は快くヴォランティアを引き受けてくださり、6月3日から一ヶ月間におよぶ輪島暮らしが始まりました。

from NOTOでは、能登半島の漁業、林業、農業、人々、食材、もちろんさまざまな輪島漆器の技法など、広範囲にわたり取材と撮影をして、英文ブログで紹介してゆきます。この地域に関する読むに値する英語での情報はまだまだ少なく、海外からの“深堀り”したい旅行者のための情報源になれば、との目的もあります。英国と日本の文化習慣の比較、デザイナーの目から見た歴史的建造物や茅葺屋根の民家、北前船の歴史など、興味深い記事を書いてくださることと期待しています。
この活動は、さっそく輪島市役所の耳にも届き、北國新聞が『地の粉祭』を取材するティンギーさんを取材、6月7日の朝刊で、また9日の朝刊では、北陸中日新聞が海女さんへの取材をとりあげてくれました。月半ばには県庁への表敬訪問も予定されています。名もなく資金力もない任意のグループが、ヴォランティア精神で能登の魅力を海外にアピールしよう!!としている心意気を、行政に知って頂く好機ととらえています。
ティンギーさんは今月28日まで滞在し、びっしり入った取材スケジュールをこなし、能登の魅力をとことん引き出すことに専念します。初日の歓迎会では手料理も加わり、能登の味を堪能しました。
    (2015/6 よこやまゆうこ)

(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

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