明治元年創業の欄間彫刻の老舗『朝倉彫刻店』は香川県高松市にあります。初代から4代目までは宮大工、4代目が宮大工から欄間彫刻へと路線変更し、現在の6代目を継ぐ朝倉準一さんまで、欄間、仏像を中心に、さまざまな木彫品を作り続けています。素材は屋久杉、檜、楠、欅など。長年水や土に埋もれていた稀少な神代杉を用いることもあるそうです。
いずれも、漆などを塗らず、それぞれの木が持つ質感、色、木目を大切にした仕上げが特徴です。
今回ご紹介するのは欄間の意匠から作られた箸置き「松・竹・梅」。準一氏によると、昨今、箸置きはデパート催事などでも人気がないのだそう。ということは、箸を食卓に直に置くひとが増えているのでしょうか。テレビの健康志向番組を見ていると、ゆっくり食べることが血糖値上昇を抑えることにつながるとか。そのためには頻繁に箸を置くと良いとも。では、手元にお気に入りの箸置きがあれば、なお楽しく健康にも寄与するというわけ。仏像を彫る腕を持つ職人さんが、ふっと気持ちをゆるめて愛おしみながら掘り出している姿が目に浮かびます。小さいといえども屋久杉の風合いと、鑿跡鮮やかな存在感というか風格があります。白木なので使いはじめにオリーブオイルを拭き込み、ときどきその作業を重ねてゆくと、使ってゆくうちにとても良い味がでてくるそうです。眼福と健康の両方に良い逸品。贈り物にもぴったりです。(松/2015円、竹/2376円、梅/2268円 税込)
こちらからお求めになれます。
photo:朝倉準一
760-0067香川県高松市松福町1丁目3番44号
朝倉彫刻店 朝倉準一
TEL 087-821-2768 FAX087-821-6366
090-6578-3467
朝倉彫刻店のサイト
(2016/12 よこやまゆうこ)
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