sidestory#262
でご紹介した越前和紙の国際派、杉原和紙の杉原吉直さんが、新しい商品を送って下さいました。溜漉きの分厚めの手漉き和紙にエンボス加工をしたカードや名刺。エンボスの技術はヨーロッパにも古くからありますが、手漉き和紙というところが嬉しいです。通常のエンボスは裏面にへこみが出ますが、杉原さんのdécor washiは、へこみがでないところに工夫があります。細かな模様や文字がくっきりと浮かび上がるようにするには、考えられた技術が用いられています。点字用の何かに使えるかもしれません。表面を防水加工すれば品の良いコースターにもなりそうです。
また、透かしの技を使って、写真入り名刺などもできます。話題のきっかけになる名刺になりそうです。漫画家の井上雄彦氏と開発したという六角形に透かしを入れて切り離して使うパズルも、面白い使い方だと思います。
さらに、エンボスだけでは物足りないというむきには、インクジェットでカラフルな絵をのせることもできます。光と影のような効果が醸し出されていて、工夫次第では複雑なデザインもできそうです。作り方や価格は
杉原和紙のサイト
で紹介されていますので、ご参考に。
写真は全て杉原氏
杉原商店のサイト:
http://www.washiya.com
(2017/1 よこやまゆうこ)
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