6年前、
SideStory#226
でご紹介した、和紙を切って糸にして染め、布を織る紙布作家・櫻井貞子さんの集大成ともいうべき展覧会が開かれます。
白石紙布は一度は完全に途絶えた手しごとでしたが、櫻井さんによって復元され、今では新聞、テレビ、ネットなどを通じて以前とは比較にならないほど知る人が増えました。とは言え、特に染織工芸に関心のない人々にとっては、依然として未知なる手しごとと言えるでしょう。
櫻井さんの復元と創作活動は40年に及びます。その活動の長さと意義が高く評価され、平成28年度伝統文化ポーラ賞を受けられました。復元の初期には夫の協力があったものの、その後は全くお一人で創作を続けてこられました。その制作の過程を見た人は必ず感動し、織りをしている人の中には、その技を学びたいと申しでる人も少なくないと伺っていました。そして、京都出身の女性を後継者として受け入れられたことは、嬉しいニュースです。
少しでも多くの方に見て頂きたい展覧会です。長期間の展示ですから、ぜひ、お訪ね下さい。
と き:
2017年3月18日〜6月4日
ところ:
紙の博物館
場所:
東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)
電話:
03-3916-2320
開館時間:
10:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日:
月曜日
ウエブサイト
(2017/2 よこやまゆうこ)
(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。