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吉野杉の座椅子
吉野杉の座椅子
 長時間座っていられる座椅子を見つけられないでいたところ、新宿パークタワーOZONEで開かれた木工展で、洗練されたデザインでしかも座り心地がよく、長く使える家具になりそうな一品と出会いました。奈良県吉野郡でstudio jigを主宰する平井健太さんの作品です。
この座椅子は、2017年、平井さんが地域おこしの一環としての事業に参加したとき、吉野杉を使って制作したものです。
 大手建築会社でビルの設計に関わる時期を経て、生涯の仕事として、自分の手で作り続けられるものを作りたいとの思いから、アイルランドの木工房で3年間修行するなどして、技術を身につけました。
 この座椅子の木部は、フリーフォームラミネーション(free form lamination)という技法で造られています。杉板を積層し緩やかなカーブに固定します。木工家具はふつう広葉樹を使い、節の多い針葉樹が使われることは希ですが、吉野杉は成長が遅く、木目が緻密で節が少なく、曲げに適しているのだそうです。針葉樹を使った唯一無二の家具を目指して制作した成果ということだそうです。

 エレガントな背もたれのカーブがほどよく背に沿い、座面も広め、後に反ろうとするとほんのわずかに動きが感じられるのも、気分の良いところ。
注文制作で3ヶ月ほどかかりますが、作り手の顏が見え、傷めば直してもらえる安心感があり、和洋どちらのインテリアにも合いそうです。価格は98000円。サイズはW600xD450xH500mm。
座面の生地や木部の色も好みに応じてくださるそうです。

平井健太さん: https://www.studiojig.com


(2019/6 よこやまゆうこ)

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