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https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/setsu-asakura-2022-reportより転用)
<展覧会情報>『生誕100年 朝倉 摂』
   神奈川県葉山町にある神奈川県近代美術館葉山館で開かれている『生誕100年 朝倉 摂』を観ました。作家の全貌に迫る初めての本格的回顧展と紹介されていました。その活動分野の広さ、各分野での徹底ぶりに、なんとなく意識していた舞台美術家にとどまらず、正にヴィジュアルアート万能の多様性に富む人物だったことを思い知りました。
   展覧会では、絵画作品40点に加え素描、絵本原画、舞台美術の模型やデザイン画など約 200 点を展示し、戦前から2010年頃までの活動をあますところなく紹介しています。大正11年生まれ、戦前、戦後を通して 日本画家伊東深水への師事を皮切りに、ピカソのキュビズムに影響を受け、反戦を意識するようになるとベン・シャーンらの絵画に傾倒し、人種差別、底辺に生きる人々など、社会問題にテーマを見い出しました。また、音楽、演劇など様々な分野の傑出した才能とまみえ、自身を開花させてゆきました。しなやかな感性と、「過去を振り返るのは大嫌い」と言う言葉を残すなど、多様なジャンルへの関心と時代変化への感度に圧倒されました。
   TOKYO ART BEAT編集部・福島夏子氏によるわかりやすい紹介文がありますので、ぜひ、
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/setsu-asakura-2022-report をお読みください。
巡回展:

『生誕100年 朝倉 摂』
     練馬区立美術館:2022年6月26日~8月14日
     福島県立美術館:2022年9月3日~10月16日
(2022/6 よこやまゆうこ)

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