8月も20日を過ぎると八ヶ岳海の口あたりは、朝夕はずいぶん涼しい。今年は7月の猛暑のせいで野菜の育成が早く、もろこしも枝豆も堅くなりはじめています。後は山を下りる前のじゃがいも掘りを残すばかりとなりました。
さて、昨年8月にsidestory 009(LINK)でお知らせした、山荘の板張りの壁に和紙を貼った顛末をお読みくださった方に、その続編をお届けします。これは昨年の夏休みに、東京から経師屋さん4名に来ていただき、四畳半ほどの部屋の四方の壁、扉、天井をすべて和紙の袋張りをしたときの様子をお知らせしたものです。その後、宿題として残っていたのが、窓にかけるカーテン。順当なのは障子をいれることですが、ひと工夫してみたい、と。そして一年をかけて試作してきたものが、晴れて窓辺にかかりました。四方の白い和紙とも違和感なく溶け合い、ユニークな窓辺の処理ができたように思います。この部屋に泊まった女性編集者は、とても気持ち良い眠りができました、と言ってくれました。繭のなかのお蚕さんのような眠りであれば嬉しい。
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