日本民藝館は、今から70年ほど前、柳 宗悦氏が日本津々浦々から集めた民芸品を展示するために建てられた美術館です。柳
宗悦は『用の美』を発見した人です。「用の美」とは、使うことに忠実に作られたものに自然と生まれる暖かみのある美しさのこと、といえるでしょう。普通の人々の日々の暮らしのなかで使われていた陶磁器、木工品、和紙、竹細工、漆器などの什器や道具が、使い易いかたちに至りついたとき、そこに正直で健康的なかたちが生まれた、ということです。この考え方にもとづいてもの作りを続けている作り手たちがまだまだ大勢います。
|