Home Feature Side Story Shopping About Us
 
prev.

 

『輪島の漆作家たちから ベビースプーンに愛を込めて 金沢しいのき記念館にて終了』

side story 227でお知らせした『輪島の漆作家たちから ベビースプーンに愛を込めて』展は、3月25日〜4月10日の12日間、金沢市のしいのき記念館にて、70余本のベビースプーンの展示を予定どおり行い、無事、終了しました。開催後数日間の金沢は寒い日が続き、くりかえす余震に加え、日本中で観光旅行取りやめの気分が濃厚だったこともあり、金沢への観光客も激減していました。それでも、来場してくださったお客様には、ゆっくり時間をかけて作品を鑑賞していただけ、多くのコメントや励ましの言葉をいただきました。
被災地では津波で多くの命が一瞬にして失われ、繰り返される報道の絵には、誰もがむなしさと向けどころのない理不尽な怒りを感じました。そんな中にあって、新しい命の誕生を知らせるニュースもありました。この大災害のまっただ中に、たくましい産声とともにこの世に生まれでた赤ちゃんは、きっと強い運勢をもって成長してくれるでしょう。そう願いたいと思います。

来る5月13日〜22日の期間、東京銀座・和光並木館において、『ベビースプーンに愛を込めて』が開かれます。20年後30年後の日本の力となる新しい命に、精一杯のエールを送るこころを込めて作られたベビースプーンの意匠には、作り手一人一人の思いが込められています。花鳥風月を優美にあしらった沈金蒔絵の世界とは、全く違う漆の世界を持っています。ぜひ、ご覧になって下さい。
(小学館『和楽』5月号、里文出版『目の眼』6月号に、関連記事が掲載されています。)
    (2011/4 よこやまゆうこ)

(C)Copyright 2004 Jomon-sha Inc, All rights reserved.

このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。

 

(C)Copyright 2000 Johmon-sha Inc, All rights reserved.